私の見解からすると、小さな会社を経営するにあたり、高学歴の必要性は全くないとおもいます。しかしながら、高学歴イコール、その人自身の価値も高いとおもわれている方たちが、存在していることは確かでもあります。日本も世界も学歴が高い方が、有利であるという社会ができているのも、事実であります。しかしながら、日本の大企業の数が0.3%しかないのと同じで、大多数の人たちは高学歴ではありません。それよりも、もっと大事なことは、経営者の方自身の人間性を高めることではないかとおもいます。なぜなら、会社は人の集まりで、その中心にいるのは経営者の方になります。小さな会社だと、社長の器がそのまま会社の器になってしまう可能性が高くなります。そうなると、折角一緒に働いてくれている社員の方たちも、成長することができなくなってしまいます。要するに、社員の方たちが成長できなければ、自ずと会社も成長できない状態になってしまいます。もし経営者の方が、ご自分が成長するために、教育機関で学ぶことが必要であると感じるのなら、大学等に入って学歴がつくことは、素晴らしいことであるとおもいます。
では、そのためには実際、どのようなことから学んでいけば良いのでしょうか。今回は、私も愛読している致知出版社から発行されている、致知という、毎月1回発行されている、人間学の雑誌を紹介したいとおもいます。人間学というと、あまり聞きなれない言葉ではありますが、要するに、自己の内面が成長することを目指した学問のことであります。この本は、僧侶、修道者、会社経営者、財界人等のリーダーの立場にある方たちのインタビュー等を通して、自己の内面の成長に繋がるような記事にまとめて構成されています。
致知
発行所 致知出版社
毎月1回1日発行